2020年05月29日
お茶のいれ方〜力を抜くことも大事〜
もう二十年も前のことになる。
体調がすぐれない朝、代わりのメンバーが見つからず、百貨店の地下にある職場へ向かった。
日本茶と和菓子を提供するスタイルの店で、その日に限ってお茶を入れることができるメンバーが他にいない。
いつもの半分かそれ以下の笑顔ででカウンターの中に入り、常連客にお茶をいれる。
会計を済ませた店頭のスタッフから「『今日のお茶すごく美味しかった』って帰られました。」と報告があった。
それまでも「丁寧に、相手のことを想って、お茶と語りながら」と一生懸命にお茶をいれてきた。
当時「カラーが出過ぎ」と上司にいつも言われていた。
気がつくと、自分の接客だけが目立っていた。
店のしつらえもお茶も和菓子も器もみんな主張していなかった。
渾身の一杯を心がけていたわけではないけれど、それからそこを目指さなくなった。
この話をした友人には「心をこめないお茶」と冗談で言われる。
印象に残る味ではなく、そのときの時間や空間や会話と同じように、お茶があればいい。
召し上がる方の体調や心の動きにお茶の味を足して、80点くらいがちょうどいい。
気張らない。
周りとの調和をいつも心に留めて。
そんな気持ちで新茶を選んでいる。
体調がすぐれない朝、代わりのメンバーが見つからず、百貨店の地下にある職場へ向かった。
日本茶と和菓子を提供するスタイルの店で、その日に限ってお茶を入れることができるメンバーが他にいない。
いつもの半分かそれ以下の笑顔ででカウンターの中に入り、常連客にお茶をいれる。
会計を済ませた店頭のスタッフから「『今日のお茶すごく美味しかった』って帰られました。」と報告があった。
それまでも「丁寧に、相手のことを想って、お茶と語りながら」と一生懸命にお茶をいれてきた。
当時「カラーが出過ぎ」と上司にいつも言われていた。
気がつくと、自分の接客だけが目立っていた。
店のしつらえもお茶も和菓子も器もみんな主張していなかった。
渾身の一杯を心がけていたわけではないけれど、それからそこを目指さなくなった。
この話をした友人には「心をこめないお茶」と冗談で言われる。
印象に残る味ではなく、そのときの時間や空間や会話と同じように、お茶があればいい。
召し上がる方の体調や心の動きにお茶の味を足して、80点くらいがちょうどいい。
気張らない。
周りとの調和をいつも心に留めて。
そんな気持ちで新茶を選んでいる。
Posted by シマのお茶屋 at 08:00│Comments(0)
│日本茶